断りメールの書き方|値下げ・依頼・提案を角を立てずに断る例文

公開日:2026年10月7日

断りの返信は、書きにくいメールの代表です。後回しにしているうちに日が過ぎ、かえって相手に迷惑をかけてしまうこともあります。この記事では、関係を保ちながら断るための文面の組み立て方を、場面別の例文とともに説明します。

断りのメールで大切なこと

断りのメールでもっとも避けたいのは、返事が遅れることです。相手は回答を待つ間、ほかの手段を取ることができません。応じられないと分かった時点で早く伝えることが、相手への配慮になります。

次に避けたいのは、断っているのかどうかが分からない文面です。「検討いたします」「難しいかもしれません」といった表現は、相手に期待を残します。応じられない場合は、応じられないことをはっきり書きます。

はっきり書くことと、冷たく書くことは違います。結論は明確に、その前後の言葉で配慮を示します。

断りの文面に入れる4つの要素

  1. 1

    感謝:依頼や提案をいただいたことへのお礼を述べます。

  2. 2

    結論:応じられないことを、一文ではっきり伝えます。

  3. 3

    理由:相手に伝えてよい範囲で、事情を説明します。長く書く必要はありません。

  4. 4

    代案または今後:別の条件であれば応じられること、または今後も関係を続けたいという意思を伝えます。

理由を書くときは、相手の側に原因があるような書き方を避けます。「ご提示の金額では」ではなく、「弊社の事情により」と、自社の側の事情として述べます。

代案は、必ず入れなければならないものではありません。ただ、一つでも添えられると、相手は社内で説明しやすくなり、話し合いを続けるきっかけになります。

例文1:値下げの依頼を断る

長く取引のある相手から、単価を下げてほしいと依頼された場面です。全面的に断るのではなく、数量を条件にした代案を示しています。

例文
件名:次回ご発注分の単価について 株式会社○○ ○○様 いつもお世話になっております。 株式会社サンプルの山田でございます。 次回ご発注分の単価につきまして、ご相談をいただきありがとうございます。 社内で検討いたしました結果を、ご報告いたします。 原材料費の上昇が続いており、現行の単価を維持することが精一杯の状況でございます。 そのため、誠に恐縮ではございますが、5%のお値引きはお受けいたしかねます。 一方で、1回あたりのご発注数量を現在の1.5倍にしていただける場合には、3%のお値引きを検討させていただきます。 つきましては、一度お打ち合わせの機会をいただけませんでしょうか。 ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。 今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。 (署名)

例文2:急ぎの対応の依頼を断る

希望された納期では対応できない場面です。できないことだけでなく、いつなら可能かを伝えています。

例文
件名:ご依頼の納期について 株式会社○○ ○○様 いつもお世話になっております。 株式会社サンプルの山田でございます。 この度は、追加のご注文をいただき、誠にありがとうございます。 ご希望の10月10日の納品につきまして、製造の工程を確認いたしましたが、誠に申し訳ございません、お受けすることが難しい状況でございます。 最短で、10月17日の納品であれば対応が可能です。 また、ご注文のうち半数であれば、10月10日にお届けすることができます。 いずれかの方法でよろしければ、すぐに手配いたします。 お手数をおかけしますが、ご意向をお聞かせいただけますでしょうか。 (署名)

例文3:営業の提案を断る

提案を受けたものの、導入を見送る場面です。相手が今後の連絡を判断できるよう、見送る理由を簡潔に伝えています。

例文
件名:ご提案の件につきまして 株式会社○○ ○○様 お世話になっております。 株式会社サンプルの山田でございます。 先日は、貴社サービスについて丁寧にご説明いただき、ありがとうございました。 社内で検討いたしましたが、現在利用しているシステムの契約期間が残っているため、今回は導入を見送らせていただくこととなりました。 せっかくご提案をいただきながら、ご期待に沿えず申し訳ございません。 契約の更新時期が近づきましたら、あらためてご相談させていただくこともあるかと存じます。 末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。 (署名)

使える表現、避けたい表現

使える表現

・「誠に恐縮ではございますが、お受けいたしかねます」

・「今回は見送らせていただくこととなりました」

・「ご期待に沿えず、申し訳ございません」

・「○○であれば、対応が可能です」

避けたい表現

・「検討いたします」(断るつもりなのに、期待を残してしまう)

・「できません」「無理です」(結論だけで、配慮が感じられない)

・「上が認めませんでした」(責任を社内の誰かに押しつけている)

・「また機会がありましたら」(その気がない場合は、書かないほうが誠実)

AIに断りのメールを作らせるときの伝え方

AIに「断りのメールを書いて」とだけ頼むと、丁寧ではあるものの、理由も代案もない文面になります。相手は、なぜ断られたのかが分からず、次にどうすればよいのかも判断できません。

AIに伝えておきたいのは、次の3点です。相手から何を依頼されたのか。断る理由として、伝えてよい事情は何か。条件付きで応じられる余地があるのか、全面的に断るのか。

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