報告書の書き方|結論から書く構成と例文
公開日:2026年10月7日
時間をかけて報告書を書いたのに、「結局、何が言いたいのか」と聞き返される。その原因は、文章の上手下手ではなく、書く順番にあることがほとんどです。この記事では、読む人がすぐに判断できる報告書の組み立て方を説明します。
報告書は、読む人が判断するための文書
報告書を読む人は、多くの場合、その内容をもとに何かを判断します。続けるのか、やめるのか。予算を付けるのか。誰かに指示を出すのか。
そのため、報告書に必要なのは、起きたことの記録ではなく、判断の材料です。読む人が知りたい順番は、「結果はどうだったのか」「なぜそうなったのか」「次にどうするのか」です。
書く側は、出来事を経験した順番で書きたくなります。準備をして、当日を迎え、結果が出た、という順です。この順番で書くと、結論がいちばん最後になり、読む人は最後まで読まなければ何も判断できません。
基本の構成
-
1
件名:何についての報告かが、一目で分かるようにします。
-
2
結論:結果と、いちばん伝えたいことを、2〜3行で書きます。
-
3
目的・背景:何のために行ったのかを、短く書きます。
-
4
結果:目標と実績を、数字で並べます。
-
5
課題:うまくいかなかった点を、事実として書きます。
-
6
今後の対応:誰が、いつまでに、何をするのかを書きます。
忙しい人は、結論の部分だけを読むことがあります。結論だけを読んでも、全体の内容が伝わるように書いてください。
書き直しの例
新商品の体験会について、報告書を書く場面を例にします。
この文章からは、何人が来たのか、目標に届いたのか、次に何をするのかが分かりません。「盛況」「ご好評」は書いた人の感想であり、読む人が判断する材料にはなりません。
事実と意見を分ける
報告書でもっとも大切な決まりは、事実と、自分の意見や推測を混ぜないことです。
・事実:「受付で、開始から30分ほど待ち時間が発生した」
・推測:「受付が1か所だったことが原因と考えられる」
・意見:「次回は受付を2か所にすることを提案する」
推測や意見を書いてはいけない、ということではありません。むしろ、現場を見た人の考えは、読む人にとって価値があります。大切なのは、「〜と考えられる」「〜を提案する」と書き、事実と区別できるようにすることです。
「多くの」「かなり」「ほぼ」といった言葉は、できるだけ数字に置き換えます。「多くのお客様が来場した」ではなく、「120名が来場した(目標100名)」と書きます。数字は、目標や前回の結果と並べると、良いのか悪いのかが伝わります。
課題と今後の対応の書き方
うまくいかなかったことを書くのは、気が進まないものです。しかし、課題が書かれていない報告書は、かえって信頼されません。
課題は、反省の言葉ではなく、起きた事実として書きます。「準備が不十分でした」ではなく、「パンフレットが午後に不足した」と書きます。
そして、課題の一つひとつに、対応を組み合わせます。対応には、担当と期日を入れます。
・弱い書き方:「今後は、準備を徹底します」
・良い書き方:「次回は、パンフレットを200部用意する(担当:企画部)」
自分だけでは決められない対応は、「〜についてご判断をお願いします」と、読む人に求める判断として書きます。
提出する前の確認
・結論の部分だけを読んで、全体の内容が分かるか
・数字が、元の資料と一致しているか
・事実と、意見や推測が区別されているか
・課題のそれぞれに、対応が書かれているか
・社内で決まっている様式に合っているか
AIに報告書を作らせるときの伝え方
AIに「体験会の報告書を書いて」とだけ頼むと、「盛況のうちに終了しました」という、感想を中心にした文章が返ってきます。AIは、結果の数字も、起きた問題も知らないためです。知らない部分を、もっともらしい数字で埋めてしまうこともあります。
AIには、報告のテーマ、行った目的、結果の数字、課題、今後の対応を、箇条書きで伝えます。文章に整える必要はありません。事実を並べて渡せば、構成と文章はAIが整えます。
AI仕事相談所の「報告書を作る」では、これらを質問形式でお聞きし、結論から始まる報告書を作るための指示文を作成します。AIが作った報告書は、入力していない数字や出来事が書き足されていないかを、必ず確認してください。
AIに頼むための指示文を、質問に答えるだけで作る
AI仕事相談所では、いくつかの質問に答えるだけで、ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotにそのまま貼り付けられる指示文を無料で作成できます。